『一日江戸人』
週末にふらふら寄った本屋で、目に留まった本です。故・杉浦日向子さんの著書でした。面白そうだったので買っていくことにしました。
帰宅してから本を開いて、まず、カバー部分に著者についての解説をちょっと読んでみました。日向子さんのきれいな顔写真と、「…最後まで前向きで明るく、人生を愉しむ姿勢は変わらなかった。」の一文が目を惹きました。そう、そうなのですよ。昔ながらの日本人の良さをきちんと理解し、「現代の日本人だって、捨てたものじゃない」と思わせてくれる杉浦日向子さんだったんですよね。本文も、結構面白くてこれを読んでから「かわせみ」シリーズや鬼平などを読むと更によく分かりそうです。江戸の町人文化は、現代日本の常識とそんなにかけ離れているわけではないので、すんなり理解できるんですよ。
ほんの1~2時間もあれば読めてしまうくらいの、軽い読み物でした。でも、この手の読み物(昔の社会風俗や生活習慣を解説したような読み物)って、私は好きです。時代小説や歴史小説の参考書みたいなものですけれども。
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コメント
こんにちは、初めまして。柏木ゆげひと申します。
杉浦日向子さんの『一日江戸人』に引かれて参りました。
私も寄った本屋で、目に留まり、買ったのですが
カバー部分に「…最後まで前向きで明るく」云々と
あるのが良かったですね。
『鬼平犯科帳』を一部読んだことがありますが、
「義賊列伝」に葵小僧があって、実在していたんだ、と
思ったものでした。
「長谷川平蔵によって事件の一切が抹消されている」
というのが不気味ですよね。
軽い読み物でしたが、とても楽しめました。
投稿: 柏木ゆげひ | 2006年2月14日 (火) 07時56分
初めまして、柏木ゆげひ様。読んでくださってありがとうございます。
『一日江戸人』、面白いですよね。特に食いしん坊な私は、真っ先に「食」の頁を開いて読みました(笑)。江戸の屋台で売られている食べ物が如何にも美味しそうだと思いません?他の項ももちろん、楽しいですけれどね。
『鬼平』シリーズも、味わいのある作品で良いですね。浅学な私は、長谷川平蔵が実在の人物である事を、杉浦日向子さんの解説で知りました。そして、別の記事で平蔵が犯罪人の更生に尽力した事も知ったのです。それから、このシリーズにはまりました。
投稿: 橘みかん | 2006年2月14日 (火) 22時23分